アナログレコードの需要増が新規事業に繋がるのか?

アナログレコードを使って音楽を聞いたことはありますか?ある人もない人も、今ではレコードを買うということ自体がかなり限定的な人向けになっているのかもしれません。

そんな所にこんな記事が。

博報堂DYホールディングスが手がけるテックエンターテインメントレーベルHYTEKが、レコード盤とスマートフォンを組み合わせたミュージックビデオ(MV)システム「RECORD MUSIC VIDEO」を発表しました。11月25日に発売となるShin Sakiuraの楽曲「komorebi feat. BASI」を収録した7インチ盤にて、このシステムを利用した音楽・映像体験が楽しめます。

https://japanese.engadget.com/komorebi-feat-basi-100043042.html

過去にはカセットテープやフロッピーディスクなど、今ではほとんど使われていないメディアを用いたアーティストの作品が出てきています。アナログレコードはそもそも作っている会社はあるのでしょうか?

世界に1枚のレコードを作れるサービス

どうしてもレコードを使った作品を作りたい!
プレゼントにレコードをあげたい!
そんな人に最適なサービスがありました。

『CUT&REC(カット・アンド・レック)』

『CUT&REC(カット・アンド・レック)』は、世界に1枚だけのオリジナル・レコードをオンラインで作成できるダブプレート・サービスです。収録音源の入稿から、ジャケットとレーベルのデザインまでをサイト上で行うことができ、音源と画像さえあれば、誰でも簡単にアナログレコードを作ることができます。
https://cutnrec.com/

サービス料金
7インチ / ¥3,800〜
10インチ / ¥4,800〜
12インチ / ¥5,800〜

SHEMER RECORDS(シェーマレコーズ)

シェーマレコーズ
http://shemer-records.com/

1枚6,500円〜

収録時間は7INCH 33回転盤で5分、10INCH 11分、12INCH 14分
45回転盤の場合は7INCH 4分、10INCH 9分、12INCH 12分が目安

e-vinyl.tokyo

確かな商流と価格で、 あなたの作品をお届けします。
e-vinyl.tokyoは長年の光メディアに携わってきた経験を活かし、ご安心いただけるVinyl制作を提供いたします。
https://www.e-vinyl.tokyo/

このサービスは100枚以上作りたい場合にまとめて発注できるので良さそうです。100枚で単価は1,474円計算。

レコード製作はビジネスになるのか?

アナログレコードを製作するサービスは成り立っているのかが気になる所です。CDですら売れなくなってきた現在、アナログレコードは売れているのでしょうか。そんな所にこんな記事が。

アナログレコードの売り上げがCDを上回る
米国における2020年上半期のフィジカル(CDやレコードを含む)全体の売り上げは3億7600万ドル(約400億円)。そのうちの62%がアナログレコードで、売上額は1億3210万ドル(約246億円)。CDの売上額は1億2990万ドル(約138億円)となっている。

調査結果では、デジタルダウンロードの収益3億5100万ドル(約372億円)とフィジカルの収益3億7600万ドル(約400億円)が、広告付きのストリーミング・サービスの4億2100万ドル(446億円)の収益を下回ったことにも言及している。

https://www.arban-mag.com/article/60530

アメリカでは2019年12月20日から26日の週にかけて124万3000万枚のアナログレコードが購入されており、急速にアナログレコードの需要が高まってきているようです。日本ではどうでしょうか?

日本レコード協会は、2019年の年間レコード生産実績を公表。2019年の年間(1月~12月)累計では、生産金額が前年比95%の2,291億円、数量は前年比93%の1億8,067万枚・巻となった。内訳としては、オーディオレコード(シングル/アルバムCD、アナログレコード、カセットテープなど)が前年比97%の1,528億円、数量では前年比96%の1億3,430万枚・巻という数字に。また音楽ビデオは前年比92%の764億円で、数量は前年比84%の4,637万枚・巻となっている。オーディオレコードのうち、アナログレコード(アナログディスク)は前年比103%の21億5千万円、数量では前年比109%の122万枚を記録。これは6年連続の増加だという。

https://www.phileweb.com/news/d-av/202001/22/49539.html

なんと日本でもアナログレコードの販売数は増加しているとのことだ。こうした状況であればアナログレコードの製作サービスはうまくいくかもしれない。これが順調に伸び続ける場合は、だ。

アーティスがレコードを使うのはプレミアム感

日本の有名アーティストがアナログレコードを新譜販売する動きも出始めてきている。若者の間でアナログレコードの人気が出ており、生産枚数は100万枚を突破した。

キックスターターでは自宅でアナログレコードを切り出しできる機械が約12万円で登場した。
https://www.kickstarter.com/projects/phonocut/phonocut-home-vinyl-recorder

12万円なら十分購入できる金額だが、事業レベルでつかうにはいささか心配もある。ちなみにブランク盤の価格は1,000円〜1,200円くらい。大量仕入れでどの程度安くできるかがキモになります。諸々考えて利益を出そうとすると2,000以内のコストで作る必要があるかもしれません。

1枚5,000円で受注する場合のコスト
・ブランクのレコード盤
・スリーブ印刷
・音質チェック、データ作成

・お客様とのやりとり
・発送作業


などなど、1枚作るにはそれなりの人手と時間がかかる。1枚単位で受注するのは難しそうだ。それなら別の方法を考える必要がでてくる。レコードの切り出しは既存企業に依頼し、営業やプロモーションを担うという方法も考えられる。

自社単独でアナログレコードの新規事業を始めようとしたら結構大変だということがわかった。しかし需要があり、世界に1枚というプレミアム感があるため、今後もアーティストを中心にアナログレコードの需要は残っていくでしょう。

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