Googleが独占禁止法で提訴されたけど、どんな影響があるの?

米司法省と11州は10月20日にGoogleを反トラスト法(独占禁止法)に違反したとして、連邦地裁に提訴したというニュースが飛び込んできました。これってGoogle神話崩壊の予兆か!?と思った人もいるかもしれない。でも、そんなことないと思う。

Yahoo!でググる人っている?

そもそもGoogleはなんの違反をしているのかを見ていく必要がある。

グーグルを提訴したのは、米司法省とテキサスなど11州。グーグルがメーカー側に毎年数十億ドル(数千億円)を支払い、自社の検索エンジンがブラウザや携帯電話などのデバイスのデフォルトオプションとしてインストールされるようにしていると指摘している。

当局は、こうした取引により、グーグルはインターネットにおける「門番」的地位を確保し、米国内での検索エンジンの約8割の流通経路を所有あるいは制御できるようになっているとしている。

https://www.bbc.com/japanese/54611584

要するにGoogleの製品を使うようにメーカーに働きかけている、ということらしい。インターネットで検索をする時、最初に表示されるのがGoogleの検索画面だった、みたいなことだ。
でもそれって普通じゃない?と思った人は要注意。ウインドウズなら「Microsoft Edge」が入っていて、最初の画面では「Bing」となっている。常日頃当たり前のようにGoogleを触っている人から見たら何がおかしいのかわからないかもしれない。

インターネットで情報を検索する時のいわゆる「ブラウザ」と「検索エンジン」はGoogleだけじゃないってこと。スマートフォンなら「Yahoo!ブラウザ」を使っている人もいるし「Yahoo!でググる」みたいな言葉を使っている人もいたりするよね。

インターネット検索はGoogleである、というのは実は当たり前じゃなくて仕組まれたものだった、というのが独占禁止法に抵触した理由というわけ。でもそれって使いやすいからみんな使っているし、使いにくい人はYahoo!やFireFoxを使っているし、別に自由なんじゃないかとも思うけどそうじゃないみたいだ。

インターネット広告に影響が出るかも

Googleの強さは誰もが知っている(ググるという言葉自体がGoogleだし)からこそ影響が出そうな部分もある。それが広告だ。

最初から入っているのがGoogleChromeなら、表示される広告もGoogleが調整したものになっている。そしてGoogle広告のサービスを使って広告を出稿している人のほうが多いかもしれない。
ということは、たくさんお金をかければ表示回数も増えるし、Googleの検索エンジンを使っている人が多ければ広告が見られる回数も増える。だからGoogle広告を使ってしまうのだけれど。

不当に広告の順位を操作したとか、他社広告を排斥したとか、そういう部分がクローズアップされてもし裁判で負けたりしたらアルゴリズムの変更なんかも起こるかもしれない。

それに世間ではGAFA(Google,Apple,Facebook,Amazonの頭文字から取られた)が強すぎて独占してるから釘を刺そう、みたいな論調になってきている。個人情報保護だとかプライバシー問題だとか、GAFAが扱っている情報が問題だと感じているようだ。

2020年9月にはAppleが人気ゲーム「Fortnite」(フォートナイト)をAppStoreからリジェクト(排除)したというビッグニュースが飛び込んできたばかり。ゲーム開発企業のEpic Gamesが直接支払いシステムを実装したことによって規約違反とみなされ、Appleがゲームの配信をさせない判断を下したためiPhoneやiPadでダウンロードできなくなってしまった。
Epic GamesがAppleの規約違反をしたからという理由だが、あまり業界に詳しくない人からすれば「Appleってちょっと天狗になってんじゃないの?」と思うはずだ。
でもこれって家賃を支払うみたいなものでAppleが決めたルールに従わなければ出ていけとなってしまう。家賃が高すぎる!といって喧嘩しているのが問題だがそれはまた別の機会に。

米Appleは8月28日(現地時間)、警告通り米Epic GamesのiOSおよびmacOSのApp Storeアカウントを停止した。警告ではすべてのアカウントを停止するとしていたが、裁判所命令(リンク先はPDF)に従い、Epicのゲームエンジン「Unreal Engine」を管理する別アカウントは残した。米9TO5Macが同日、Appleのコメントを添えて報じた。

https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2008/29/news040.html

巨大企業が突出してしまった場合、対抗できる企業がいなくなってしまって独占禁止法の抵触につながるという、なんだか変な状態になりやすい。だって、頑張って自社プラットフォームを大きくして来たのに、対抗馬が全然駄目で大きくならないか成長を止めろ、と言っているようなものだ。そこは難しいところなんだけど。

とにもかくにも、Googleが独占禁止法で提訴されたことはそれなりに影響が出てくるかもしれないが、今すぐかどうかはわからない。各国の政府がこの報道をみて、「やっぱりGAFAは潰さないとやべえな」と思ったら何らかの制限が加わる可能性もある。

むしろ、この機会に乗じて色々な制限や法律改正をしてくるかもしれない。Googleのサービスを使っている人は今後の動向に注目してもらいたい。

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